開港5都市「函館」とは
享和2(1802)年、函館に奉行所が置かれ、また、明治以降は、開拓使函館支庁が置かれるなど、政治、経済、文化の中心地として栄えるとともに、北洋漁業の基地や北海道の玄関口として発展を続けてきた。
三方を海に囲まれた地理的条件から風が強く、一度、火災が発生すると大きな被害に見舞われており、明治40(1907)年の大火では、建物の大半が焼失した。しかし、復興の際には、開港以来の異文化の流入と、その中ではぐくまれてきた市民意識をあらわすように、洋風様式や上下和洋折衷様式の民家などが数多く建てられた。元町や末広町を中心に、現在もその多くが当時の姿を残しており、坂道などと一体となって異国情緒豊かな町並みが形成されている。
毎年実施されているイベント「西部地区バル街」は、町並みを楽しみつつ飲食ができるイベントとして人気を博しているほか、市民による歴史的建造物の保全活動や市内の大学と連携したまちづくりの取組等が行われている。
開催回
- 第4回 1996年 「北の開港都市に民の系譜をさぐる」
- 第9回 2002年 「いいべや『港・まち並み』考えよう」
- 第14回 2008年 「新・函館探訪 呼吸(いき)づくまちを未来へ繋げ」
- 第19回 2013年 「再発見!“ ひと ”と“ まち ”をつなぐもの~開港と食とラボ~」
- 第24回 2018年 「未来につなぐまちづくり 今、立ち止まって考える。」
- 第29回 2023年 「原点・いま・そして、その先へ ~5都市の対話による未来のデザイン~」
関連リンク
開港5都市景観まちづくり会議 Facebook page(2018年函館大会より運用開始)
開港5都市の歴史資料 複製ポストカード(2023年函館大会で発行)